日本の物価の現状
| コラム
総務省が2025年5月に発表した消費者物価指数(2020年基準)によると、2025年4月の日本の物価(総合)は2020年の物価を100とすると111.5という状況です。これを金額に置き換えて考えると、2020年に1,000円で買えていたものが2025年4月時点では1,115円、1万円だったものなら1万1,150円に物価が上がった計算になります。その原因は主に供給側のコスト増加によるものです。エネルギーや原材料の価格の上昇、ロシアのウクライナ侵攻等も原因ですが、日本としては円安や賃上げなども挙げられます。賃上げ要因のみなら消費者の手取りも増えるため実質的な負担は少ないですが、世界的なインフレによる円安は輸入品の価格高騰によって家計に大きな支出増をもたらしています。カロリーベースで38%(令和6年度)の日本の食料自給率から見ても輸入コストの増加分の製品価格への転嫁は重くのしかかります。日本銀行が公表している「輸入物価指数(2024年度平均・速報)」を見ると、日本が輸入している原材料のうち「石油・石炭・天然ガス」は、2020年を100とすると175.8となっており、4年前に比べて約1.8倍上昇しています。同じく「飲食料品・食料用農水産物」は133.0と、約1.3倍の上昇です。