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第203話 キャッシュレス納付

2022年05月19日 所長の眼

税務のデジタル化に向け様々な取組みが行われていますが、今回はキャッシュレス納付についての話題を取り上げます。

固定資産税のように口座振替の手続が済んでいる場合を除いて、納税といえば納付書を携え金融機関の窓口で納めるのが一般的でしたが、今ではキャッシュレスで納税する手段もいくつかあり、選択の巾が広がっています。キャッシュレスでの納税に抵抗感がある方もいらっしゃるかもしれませんが、昨今DXに注目が集まり事務作業の効率化を図る新しいシステムも続々と登場しつつある中で、納税もその例外ではありません。キャッシュレス納付の選択肢には振替納税の他にも次の3つがあります。

  • ダイレクト納付 ・・・ 事前に届出をすることにより口座から振替で納付することができるものです。その利用にあたっては、パソコンはもちろんのことスマホからもその手続ができます。法人であれば、予めe-Taxを利用するための手続を済ませる必要があり、公開されているQRコードからe-Tax(SP版)にアクセスし、画面の指示に従って入力作業をすすめることになります。

不慣れな操作でも手続きのために金融機関や税務署に出向く面倒はありませんし、この登録をクリアしてしまえばその後は納税のたびに金融機関へ足を運ぶ必要がなくなります。そして即日又は期日を指定して納付することも可能になるので資金繰りを考えながら納税できるメリットもあります。

  • インターネットバンキング ・・・ (1)のダイレクト納付は国税のシステムと直接やりとりするものですが、こちらは金融機関を介してインターネットバンキングを利用する方法で、金融機関のホームページ上で納付の手続を行います。したがって予め契約した金融機関に限って利用することができます。
  • クレジットカード納付 ・・・ 知ってのとおりカード会社が税金を一時的に立て替え、1~2か月後に契約口座から引き落とされることになります。一般的なカードの利用と違い、納税者が決済手数料を負担しなければならないのはデメリットです。その理由として、カード利用の利便性は納税者が享受するものであるからと説明されています。一方でカード会社からのポイント還元と実質的に納税時期を遅らせることができるというメリットもあるわけで、この選択肢はなかなか捨てがたいところがあります。

いかがでしょうか。税金の納税方法には選択肢があり、それぞれのメリットが理解できれば、キャッシュへの拘りも薄れるのではないでしょうか。