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第100話 大麻解禁

2022年08月10日 バンコク便り

すでに日本でも報じられている通り、タイ政府は2019年より医療用使用に限定し、今年6月9日には食品飲料、化粧品等を目的とした大麻の栽培を解禁し、過去に大麻取締関連法で逮捕され収監されている囚人約3,000人の釈放を決定した。栽培は許可制となっているが、スマホ・アプリ上で簡単に登録できる。

但し娯楽用や吸引は禁止されておりまた、抗精神作用のあるテトラヒドロカンナビノールの含有量が0.2%以下の品種に限定されている。政府は農業収入増を目的としていると主張するが、当然のことながらこれら限定条件の遵守を実行させるための調査取締機関がある訳でもなく、ましてや個人による栽培登録も広く認められているのだから、規制が有名無実になること必至である。まさか警官が個人宅まで訪ね、大麻栽培調査をする筈も無いだろう。法文上では「不法妨害」とされており、その行為による臭気や健康被害その他直接的被害が生ずれば違法、とされているがこれも実効性があるのかどうか。

すでに都心ではマリファナ(大麻)製品や食材として使用した料理を供する店をよく見かける。

海外のデータでは医療目的に使用した場合の一定の効果は実証されており、また食材使用や吸引による人体への害は無いという意見も多いが、すでにバンコクでは過剰摂取により死亡したらしいという事件は一度報じられている。

私自身も凝縮したエキスに催眠効果があるということで頂いたことがあり、舌下に1~2滴垂らしてみたらぐっすり眠れたが、使用量の調整が難しく少な過ぎれば効果は無く、多すぎれば翌朝も頭が重くぼうっとしてしまうので面倒になって止めた、という経験がある。