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更新情報

第95話 自費出版

2022年03月10日 バンコク便り

今回初めて、クラウドファンディングというものにトライしてみた。公開45日間の内2週間弱を残した状態で達成率は20%に満たない。まあ当初の計画、つまり自費で出版してからバンコクの書店や日本へは口コミで細々と販売してみる、という方策を出発点とすれば、実際の印刷製本を開始するまでに資金の一部を得ることが出来たのだから、リスクは軽減したということになる。申請の形式もAll or Nothing(希望額に達しなければキャンセルとなる)とAll In(一人でも支援者があれば実施する義務が生ずる)から選択できるので、申請者の自由度も大きい。

ファンディング公開の経緯を言えば、先ず書籍出版を中心としたファンディングのサイトに応募してみたところ、何のアドバイスも理由も示されずあっさり却下された。後知恵であるが、アップする記載内容も貧弱で何の主張もできていなかったのだから当然だろう。閲覧者からすれば著作の内容が見えないのだから、ここでのアピールだけが判断材料となる。すぐにファンディング最大のサイト「キャンプファイアー」に応募すると、担当者から再三にわたりそれも迅速に公開期間、リターンの内容、収支計画、経験してきたことやこれからやりたいことなど、記載やアピール不足の点を指摘され、一週間ほどかけ何とか形になった。すると翌日には公開となり、それまでの親切な対応には感謝せざるを得ない。

結果としては友人知人とクライアントさんが支援者の殆どであって、純粋にサイトから入って辿り着いた方は5名程だった。やはり東南アジアのタイに関する著作ということでレア・マーケットであること、またファンディングのサイトに訪れる年齢層とのギャップ、社会貢献との無縁さが響いたものだと思う。

しかしそれにしてもこのシステムを媒体にしなければ、まさか友人知人あるいはその友人の方に、徒手空拳でいきなり出版費用を援助してくださいなどと言えるはずもなく、間違いなく有難い存在だと思う。

特にこのキャンプファイアー・サイトはトップを走るだけあり、人的サポートも含め完成度の高い事業となっている。

さて私は現在、印刷製本の発注を開始するところであり、ペーパーバック自体の品質を如何に上げるか、算段している最中である。