2018年06月20日
MAP経営さまからご依頼をいただき、
税理士会計士の方向けに《早期経営改善計画 策定支援セミナー》の講師をしてきました。
全国各地からご参加いただいて、平均9.7/10点の高評価をいただきました!
《早期計画(プレ405)》は、以前からある《経営改善計画(405事業)》の簡易版と言われていますが、
そもそもこの制度ができたのは当初主要な支援専門家として想定していた税理士・会計士が策定支援する
経営改善計画について、そのクオリティーや支援レベルの面で課題があり利用が広まらなかったため、
簡易版といわれるこの「早期計画」の利用を通して、支援専門家の経験値を上げて経営支援の裾野を
広げようという考えもあってできた制度と言われています。
しかしこの「早期計画」はたったの4ページの簡易版フォーマットが参考資料としてだされてているので、
ほとんどの早期計画はこの4ページの計画書となっているようです。
ただしこのフォーマットを見ていただくと分かるのですが、フォーマット通りに入力しても、制度が想定している
「経営課題の分析・把握」
「資金繰り管理」、
「金融機関に自社の将来像を知ってもらう」
なんてことはできないのは明白です。
しかし色々な金融機関の方からお話を伺うと、一部の専門家が
ほとんど分析などしないまま中身のない4ページの早期計画をいくつも出して
報酬を頂いているようだとのお話も聞こえてきます。
とても残念ですね。
これから、当日ご参加いただいた専門家の皆さんにはお話しましたが、
金融機関も「事業性評価融資」や「金検マニュアルの廃止」、「保証協会制度の改正」を通して
大きく中小企業に対する支援の方法を変えていこうとしています。
私達専門家と、事業者と金融機関の3者のバランスを想定して、「3者共通価値」のサービス提供することが
これからの私達専門家の社会的意義なんでしょうね。 堤 辰之介
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