2018年03月10日
堤辰之介です。
先日、「月刊実務経営ニュース」の巻頭特別企画に掲載していただきました。
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事業者・金融機関・コンサルタント、それぞれ立場は違いますよね
とくに事業者と金融機関は”債務者”と”債権者”という本来は利益が相反する立場にありますが
これらに「共通する価値」を見出すことは本当にできるのでしょうか?
もともと、「共通価値の創造」を提案したのは金融庁です。
しかし3者共通価値の創造が難しいことは皆さん容易に創造がつくでしょう。
その理由は、
一つは「コンサルタントが事業者の味方にしかなれていない」ということ。
もう一つは「お互いを分かっていない」こと。
事業者は金融機関のルールを知らないし、
金融機関も融資先の本当の事業性の評価をしていない
(するだけの手間も時間もないことが多い)
会計事務所などは小手先の対応で”融資がとおりやすい決算書”なんてものを指導してしまう。
こんな状態では当然、
3社共通価値の創造なんてできっこないんですよね
特に私達コンサルタントとしては、
事業者と債権者どちらの目線も持つ、
というスタンスは欠かせません。
事業者や金融機関は直接言えないことや聞けないことがたくさんあります。
そんなときに私達にはフィルターとしての役割りが期待されていると思います。
相互に直接聞けないことを、われわれの視点、意見をと通して理解していただく、
そのような関係を作ることがとても大切だと思っています。
また、銀行が直接言えないことを私達が代弁するというよりも、
われわれが専門家として客観的にみて正しいと思うことを
きちんと伝えることが、
結果的に三者共通価値につながるのではないでしょうか?
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