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第152話 マイナポータルにアクセス

2017年10月25日 所長の眼

仕事柄、マイナンバー制度については早くから注目してきましたし、このコラムでも何度か取上げさせていただきました。今回は私自身のマイナポータルに初めてアクセスしてみましたのでその体験話にお付き合いください。その前に、少し復習しておきましょう。

そもそも、マイナンバー制度が実際に動き出したのが昨年後半になります。昨年の年末調整の際の申告書類や年明けの確定申告で申告書にマイナンバーの記載が必要になったことは記憶に新しいところです。新しい社会基盤としてのマイナンバー制度ですが、そのポイントは「公平・公正な社会の実現」、「行政の効率化」そして「国民の利便性の向上」と説明されています。例えば、一人一人に番号が付くことによって所得の名寄せがITを使って効率的になり、国民の所得の把握が正確に行われるようになることが、公平な社会保障制度を築くベースになるという考え方です。ですから、マイナンバーを利用した国民一人一人の所得把握というのは肝心要の部分と言えます。現状では、支払調書や確定申告に利用されていますが、来年からは預貯金口座への付番がはじまるなどこれからが本番といえます。

さて、今回の本題「マイナポータル」はご存じでしょうか?インターネットで自分のマイナンバーに関する情報が集約されているマイナンバーサービスのサイトです。ですから、自分のサイトにアクセスすると自分の番号に関連した納税情報などの情報を得ることができます。利用方法などは実際に「マイナポータル」にアクセスしていただくと詳しく説明されていますのでご覧いただければと思いますが、まず、手元に①交付を受けたマイナンバーカード、②インターネットに繋がるパソコン、③マイナンバーカードの情報を読み取るICカードリーダライタの3つが揃っていることが必要です。マイナンバーカードの発効率は現状で10人に1人程度であることを考えると「マイナポータル」が一般化するまでには時間がかかりそうです。実際にアクセスを試みてもインターネット閲覧ソフトが限定されていたり、インストールに手間取ったりと、よほどの必要性を感じないとこれらのハードルをクリアする気にはならないかもしれません。

総務大臣が、「スマホなどで利用されている“LINE”のアプリ内に「マイナポータル」の公式アカウントを設け簡単にアクセスすることができるようにする。」などと発言しているニュースを耳にしましたが、民間が運営するSNSとの連携にまでハードルを下げなければ普及は難しいと考えているのでしょう。一方で情報漏れに細心の注意が必要なのは言うまでもありません。

では、今現在どんな分野が選択できるようになっているかといいますと、①世帯情報、②税、③社会保障(健康・医療)、④社会保障(子ども・子育て)、⑤社会保障(福祉・介護)、⑥社会保障(雇用・労働)、⑦社会保障(年金)となっており、その下に「分野詳細」として細分化されています。私が試した時点での状況では、これらの項目すべてについて情報が取り出せる状態ではなく、今後の利用予定を含めてのもののようです。

一度アクセスしてしまえば、次からの利用はスムースにいきますので確かに便利ではあります。