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第21話 カンボジア再訪 2015年11月その2

2016年01月31日 バンコク便り

前回より続く、カンボジア視察の記録である。この視察は「NPO法人 日本カンボジア交流協会」山田理事長のご一行に便乗する形で参加したので、この交流協会の職業訓練センター、日系人材派遣の「プロキャスト」さん視察、そして労働省にてイッサムヘン労働大臣との面談など、我々単独では絶対に叶わない、充実した視察内容であった。

交流協会の活動は20年近くの歴史があり、ハンディキャップを持つ方を含めた主にカンボジアの地方の若者に対し①バイク修理②テレビ・ラジオ修理③女性に対しては縫製の技術を与え、研修を終えた若者が郷里に帰って自活出来る様、地道な援助活動を続けておられ、また並行して日本語教育も行っている。実際現金収入の少ない田舎では特に、バイクも家電も中古品を修理しながら長期間使用するのが普通なので、修理屋さんの需要が大きいのだという。カンボジア政府提供による敷地に建てられた研修棟、宿泊棟、食堂も新しく立派で、ここで研修を受けている若者は活き活きと生活を送っている。この活動において、2013年には「クメール金勲章」叙勲されている。

さて、上記交流協会と共に1995年より支援活動を続け、職業訓練を施した若者を日本へ「外国人技能実習生」として送り出す事業に2007年から取り組んでおられる「プロキャスト・カンボジア」さんの研修施設「プロキャスト・ランゲージ・センター」にもお邪魔した。3段階の能力別に分けた教室で、日本人専任講師による熱のこもった授業が行われている。我々が教室にお邪魔すると、とても大きな声で「コンニチワ」と全員が挨拶をする。この若い国の熱が伝わってくる。宿泊設備も含めあまりにも立派な設備で、よく思い切った投資をしたものと感心させられた。

今回の視察で、カンボジアに関わっている多くの日本人の方にお会いし、お話を伺ったが、皆さんに共通しているのは、このカンボジアという国と人々に対する熱い思いだ。私も前回の単独視察時から感じていた真面目さ、前向きさ、ひたむきさなのだろう。同行メンバーの方の言葉「とにかく、全員がい~い人なんだ」がすべてを言い表している気がする。