TEL:0120-799-099 受付時間:8:50~17:00 お問い合わせはこちら

更新情報

日本は老舗企業の宝庫

2015年03月01日 コンサルの眼

弊社の関与先にも業歴が100年を超えるお客様がいらっしゃいますが、世界で最古の老舗企業はどこかご存知ですか?
ご存じの方も多いかもしれませんが、大阪市の建築工事業「金剛組」です。創業はなんと大化の改新より前の西暦578年。聖徳太子が四天王寺建立のために百済から招いた宮大工により創業されました。

ある資料よると業歴が100年以上の企業は全国で5万社とも10万社以上あるともいわれています。この数は世界一だそうです(ちなみに1000年以上の企業は7社もあります)。またこれらの老舗企業の大半は従業員300人以下の中小企業だそうです。

業種区分では清酒製造・小売、温泉旅館、呉服・服地小売いった“いかにも”という業種のほか、製造業も多いようで老舗企業のうちハイテクの分野で活躍している企業も少なくないようです。
創業以来の家業を頑なに守るという一面の他にも、次から次へと新しい挑戦をしている会社が多いことがわかります。

老舗企業数を創業地別にみると京都が3.65%で最も高く、島根新潟山形福井滋賀が3%以上でこれに続いています。帝国データバンクの分析では江戸時代の物流システムや世界大戦による被害が企業数にも影響しているといわれています。

島根新潟山形福井は江戸時代の北前船の寄港地として産業が栄え、特に我らが新潟は江戸~明治期は全国で一番人口が多かったようですし、清酒製造が多かったからではないでしょうか。
また福井に運ばれた各地の産物をもって商いをしたのが滋賀の近江商人だったのでしょう。

一方、老舗企業が際立って少ないのは沖縄県です。沖縄の老舗企業は泡盛製造の会社ですが、世界大戦によってその企業の多くが消滅し、また焦土と化した土地では暫くの間泡盛の原料も生産できなかったためと言われています。戦争により、人の命だけでなく、伝統ある企業も失われてしまったのです。