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第51話 タイの新聞について

2018年08月08日 バンコク便り

普段あまり話題にすることの無いタイの新聞(タイ語表記の全国紙)について調べてみた。日本の状況と比較になるかどうかは疑問だが、価格の安さは新聞普及の重要な条件だろう。

以下発行部数順(1日あたりの平均)。

1 タイ・ラット 1,000,000部 価格10バーツ/部

ラットは地域、英語のstateの意。

1962年創刊。50年以上に亘り発行され最大部数を誇る。

紙面は2部で構成され、第1部は一般ニュースで、社会面の事件・事故の報道ではセンセーショナルな大見出しが躍ることで有名。第2部はスポーツと娯楽の紙面となっている。

朝刊紙ではあるが印刷締切に合わせ6~8版編集されるため、午後より印刷される版は翌日付発行となる。

2 デイリーニュース 800,000部 価格10バーツ/部

1964年創刊。業界第2位の発行部数。

紙面は28から48面となることもあり、情報量が豊富ということで知られる。

3 コム・チャット・ルック 500,000部 価格 10バーツ/部

濃く、明確に、深くの意。

2001年創刊。二大英字紙の内の一紙「ネーション」を発行するネーション・マルチメディア・グループが発行する新興勢力。2015年にタイで唯一、世界新聞協会賞を世界新聞協会より受賞した。

2006年には反タクシン運動の指導者ソンティ氏の発言を引用し、その内容が前国王陛下に触れたものであったことから同紙に対する抗議運動があり、紙面で謝罪し国王陛下に許しを求めたが抗議は収まらず、編集長ゴーケート氏が引責辞任し(後に現職復帰)、さらに合計5日間の休刊を実施した。

4 カオ・ソット 500,000部 10バーツ/部

新鮮なニュースの意。

1991年創刊。同様の日刊紙「マティチョン」を発行するマティチョン社が発行する大衆向け新聞。タイ音楽最王手GMMグラミーの傘下にあったが、2003年にタイ自動車王手タイ・サミット・グループのタナトーン氏が同株を取得した。